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日本酒の選び方

純米酒を選ぶ
ラベルの表示に原材料名が「米・米麹」のみのものを選ぶ。 原材料名に「醸造用アルコール」などの表示があるものは酔い醒めが明らかに異なります。特にお酒に強くない方が経験するのが二日酔いで、純米酒だけ飲んだ翌日とでは体調が全く違います。その中でも顕著なのが頭痛などのズキズキ感で、アル添酒特有とも言えます。純米酒ならその点はほとんど気になりません。同じ量の純米酒だけ飲んでも大抵の場合はスッキリ爽やかです。
よく「大吟醸だからいい酒」と言われる方がおられますが、純米酒ではない大吟醸は必ずしも「いい酒」とは言えないでしょう。(また、純米酒と表示してあっても、内緒で醸造用アルコールを添加したお酒 にはご注意ください)

黄色い純米酒を
ほとんどの清酒が無色透明で、お酒が劣化すると黄色く変色していくものだと思われています。実は、本来の日本酒というものはうす黄色で熟成によってしだいに黄色みは濃くなってきます。それを見た目を良くするために、一般的には炭素でろ過して透明にします(最近では、多少敬遠されるようにはなってきました)。さらには、炭素でろ過することによって雑味もとり除いています。それによってお米の旨味成分も取り除かれてしまいます。 しっかりと造った純米酒なら、雑味などほとんどなく味に自信もあるので、無ろ過にするか軽くフィルターろ過する程度だけで、日本酒の旨味がしっかりあります。ですから黄色っぽい色をしています。さらに、色が濃く山吹色のものは、しっかり熟成している証しで「熟成純米酒」と言われます。

酒造年度の表示のあるもの

一般的に表示している製造年月は、瓶詰した年月日の表示で酒造年度ではありません。酒造年度とは、その日本酒が仕込まれた(醪から搾られた)年を表します。この酒造年度を表記してある純米酒は、熟成により美味くなっていく純米酒(醪の糖分をアルコールへ完全発酵させた辛口の純米酒)であると言えます。本来お酒は、ある程度熟成させることで、まるみのある深い味わいになります。 酒造年度の表記してある純米酒は蔵元の自信の表れで、特におすすめです。

燗酒にするなら辛口を
甘辛さを表す指針の一つに日本酒度があります。日本酒度は±0を境にして+表示なら辛口、-表示なら甘口と言われていて、+の数字が多いほどより辛口となります。(実際の甘辛の感覚や酒質は「酸度」が高くなるとより辛口に感じられたり、「アミノ酸度」の数字によってもかわります。) 燗酒にするなら日本酒度が+3以上の辛口の純米酒だと、あっさりとした米の旨味がひろがる美味しさを味わえるでしょう。